2010/04/28
1940年代、装飾的なディナーセットばかりだった時代、第二次世界大戦の敗北を期に、「生活において本当に必要な物」を追求しデザインされた食器で、「装飾の美しさ」ではなく、用途を限定せず色々な目的に合わせ使用できる「シンプルで機能的な美しさ」を実現した初めての食器です。1948年に「KILTA」として発表し、1981年に「TEEMA(ティーマ)」として電子レンジで使えるようにKaj Franckによりリデザインされ、現在もIittala(イッタラ)より販売されています。
シンプルな日常使の食器は、世の中に数多く存在しています。
「シンプルな日常使い = 味気ないデザイン = 割り切った使い捨て前提」
といった食器選びをしていないでしょうか?
シンプル過ぎて味気ないデザインの食器や有り合わせの食器では、食卓も乱雑になり料理をおいしく・楽しく頂けないもの。
日常使いの食器選びは、手頃な価格で手に入り、電子レンジやオーブンなどにも対応した機能性を持ち合わせていること。サイズやカラーのバリエーションが豊富で、料理を限定しないこと。そして一番大切な「いつでも買い足し可能」であること。 これらを前提とし、使い捨てではない「質感」を持ち合わせたTEEMAは、住まいについて考えている私達に、「永続性のある日常的なデザインとは何か・・」ということを感じさせてくれます。
「住まい = 皿」であり、「人・生活 = 料理」であると例えると、住まいにも同じようなデザイン精神が必要だと考えます。 Timeless Livingでは、華美なデザインや経年変化する材料で作られた空間ではなく、シンプルなデザインと永続的に使っていける素材で作る住まいを重要に考えています。