A様邸 東京都豊島区
2012年リフォーム完了(2015年6月訪問)

Timeless Livingで叶えた漆喰の家で暮らす夢

A様ご夫妻はご主人が京都、奥様が浅草のご出身。漆喰の寺社や家屋を身近に育ったおふたりが新しい家の第一条件としたのが「漆喰」でした。リフォームを前提に選んだのは、目白の閑静な住宅街にある築17年のマンション。Timeless Livingのフルスケルトンリフォームでクローズ感と開放感のバランスのよい間取りとなり、全室漆喰で仕上げられると、すっきり快適な印象に。おふたりで選んだ北欧の家具やグリーンがよく似合っていました。

──Timeless Living に依頼された経緯を教えていただけますか?
奥様 漆喰を塗ってもらえるリフォーム会社を探していたところ、そういう会社のホームページには“ペンション風”な施工例が多く、イメージと違うなぁと思っていたんです。そんなとき、「いい会社がありますよ」とある不動産会社の方から紹介されたのが、Timeless Livingさんでした。ホームページを見てみたところ、施工例がとても素敵で、ちょっと気後れするほどでしたが、電話をしてショールームへ伺いました。
ご主人様 その頃、ほかにもいくつかの会社に当たっていて、最終的にTimeless Livingさんを含めた3社に絞り、設計プランのコンペをさせてもらいました。そして、実は一度は別の会社に決めたのですが、どうもしっくりこなかったんですね。
そこで急遽、Timeless Livingさんにもう一度時間を作ってもらい、会ってお話したところ、感覚が合う、しっくりくると改めて感じたんです。それで、決めていた会社を断わって、お願いしました。断わった会社も悪くはなかったんです。私たちの希望をよく聞いてくれて、たとえば、私がイギリスに住んでいたこともあって、イギリスの住まいではよく見かける「天井モールディング(天井と壁の継ぎ目の装飾)を付けたい」と伝えたら、短時間でデザインディテールを提示してくれました。
奥様 一方で、Timeless Livingさんの提示はモールディングを付けないものだったんですよね。「この家にはモールディングは必要ないと思いますよ」と言って。
ご主人様 施主の希望であっても、やめたほうがいいと思ったら、はっきり言う。自信があるからこそできることですよね。結局、モールディングはやめたのですが、もし付けていたら、私たちの家にはデザイン的に重すぎて、後悔したと思います。
──実際にリフォームが始まってからはいかがでしたか?
ご主人様 一緒につくっているという感じで、とても楽しかったです。私たちのイメージを上手く汲み取って、専門家として確実に実現してくれている・・・・・・そんな感覚でした。こちらの希望と予算を元に最適な案を提示してくれて、ありがたかったですね。
奥様 たとえば、キッチンの床にはリビングのものよりリーズナブルな無垢材を薦められました。キッチンは必ず汚れるし、気を遣って使える場所ではないから、と。そのとおりだと思いました。
ご主人様 工事が始まってからも、「このドアはいいものだから色を塗り替えて使いましょう」と提案してくれたり、最後まで柔軟に、こまやかに対応してくれました。また、私たちが図々しいだけなのかもしれませんが、リフォームが完了してからも、折に触れて相談にのってもらっています。チェストをオーダーしたときも、家具店の名前を伝えたら、「そこなら大丈夫ですよ」と太鼓判を押してくれました。
奥様 いいと思う感覚が近いのでしょうか。玄関や寝室に飾っている陶板作品はTimeless Livingさんがショールームで開催した作品展で購入したものです。スウェーデンの作家さんのもので、一目惚れして4枚も買ってしまいました。
──当初のご希望どおり、すべての部屋を漆喰になさったご感想はいかがですか。
奥様 Timeless Livingさんオリジナルの漆喰は期待していた以上で、クローゼットや下駄箱も全部漆喰にして本当によかったです。臭いの吸着力が素晴らしく、ドライクリーニングした衣類の独特な臭いも、クローゼットに入れておくと段々消えていきます。
ご主人様 煙草の臭いのついた服もクローゼットに吊しておくと、2、3日で臭いが取れるので、びっくりしました。下駄箱もまったく臭いません。漆喰が化学物質を分解するのだそうです。また、調湿性のある漆喰のおかげで、窓が結露しないことにも感動しました。マンションの購入時に見せてもらった過去の写真では結露していましたが、今はアルミサッシが少し結露するくらいです。
奥様 あと、光が違います。写真に撮ってみるとよくわかりますが、きれいに映るんです。漆喰が光を乱反射するからなのだそうですが、カメラの腕が上達したのかと錯覚するほどです。
──漆喰以外で気に入っている部分を教えていただけますか。
奥様 ベランダの白い窓枠と白いウッドブラインドが気に入っています。この家に決めた理由の一つがベランダの目の前にある桜の木なのですが、窓の周辺を白くしたので、とても映えるのです。窓際に置いたダイニングテーブルで、毎朝ごはんを食べながら眺めています。
ご主人様 窓から降り注ぐ朝陽の中に座って、ぼーっと桜を眺めてる時間は至福ですね。家から出たくなくなります。
奥様 主人はよく「いかん、いかん」と言いながら出かけていきますね。休みの日の朝は、ふたりして、1時間くらい、テーブルでゆっくりしています。
ご主人様 桜は寝室からも見えるんですよ。寝室とリビングをつなぐウォークスルークローゼットのドアを開けておくと、ベッドから桜が眺められます。
奥様 満開の頃は格別です。
ご主人様 無垢材のフローリングも気に入っています。驚いたのが、はずして持って行けるようにつくってあるということ。接着剤ではなく、表から見えないネジで留めてあるためだそうです。
奥様 洗面台もはずして持っていけると聞きました。
ご主人様 どちらも「引っ越すことになった場合も持っていけます」と言われましたが、今のところ、この特徴は生かせそうにありません。この家を離れる気はまったくないので(笑)
自家製のおいしい梅ジュースでもてなしてくださった奥様と、「桜の木にやってくるシジュウカラやメジロ、ムクドリを見るのも楽しい」と話すご主人様。交互に語られたお話と、家を彩るこだわりの家具やオブジェから、丁寧で豊かな暮らしぶりとご夫妻の仲の良さが伝わりました。時間をかけて選び、つくりあげてきたお住まいが、これからもずっと、おふたりにとって至福の空間でありますように。